フランス国境警察の検問。
「終わった。。。。」
この時は完全にカンネンしました。
考えたらそりゃそうです。
こんな簡単にビザ延長が可能なら
皆やります。
警察もそれを分かっていますよ。
えぇえぇ。
そりゃそうですよ。
最前列からのパスポートチェック。
次から次にチェックして
バスの中間あたりの時です。
とある夫婦のとこで
雰囲気が変わりました。
その夫婦。
どこの国の人かは分かりませんが
アジア系です。
その夫婦のとこは警察官2人がかり。
パスポートの表紙、裏表紙
1枚1枚念入りです。
すると警察官。
ルーペ?みたいな。
おそらく拡大鏡を持ち出し
右目にはめます。
それをパスポートに密着させ
右手でボタンを押してます。
カシャッ
カシャッ
カシャッカシャッ
めっちゃ念入り。
(お巡りさん!
その夫婦はたぶんシロですよ!
おれ知ってますよ!
真っクロなのが
後ろの座席にいますよ!)
結局問題なし。
それからまた流れるように
パスポートチェック!
もぉ、この時には腹を決めました。
ジタバタするのはやめようと。
そしてついに僕の番です。
警察官『パスポート プリーズ』
僕は普通にパスポートを渡しました。
なんとここで奇跡がおきました。
警察官、
表紙を見て
「Japanese」
であることを確認すると
ペラっとめくって
顔写真を確認。
それでパタっとパスポートを閉じて
『サンキュー』
え?終わり?
まじですか?
もう1ページめくったらビザが
ないことが 一目瞭然なのに!
そこを見なかった!
終わってからドキドキしました😂
いやでもこれ。
いかにJapaneseの信頼度が
高いかということです。
はるか遠方の
フランスという旧敵国に
戦後70年あまりでここまで信頼を
勝ち取る日本人って。。
凄すぎる。
(その信頼の裏で不法滞在してる僕。)
(ごめんなさい)
なるほど、悪い奴が日本のパスポートを高値で取引するという話を聞いたことがあります。
こういうことかと思いました。
そもそも
日本人にとっては普通ですが
パスポート1つで
ほとんどの国に旅行出来る
これって
世界的には全然普通じゃないんです。
余所の国の多くは
旅行するにも申請したり
許可とったり。
制限がかかったりします。
そもそも行けない国が多い。
でも日本人なら
ほぼどこでも行けます。
得体の知れない我が日本です。
それからバスは動き出し
スペインの国境へ。
そこでまずは
フランスの税関を通ります。
もちろん
パスポートチェックを受けますが
ここは問題なし。
ビザがないことがバレますが
警察に通報されることは
ありません。
なぜって。
フランスから出て行くからです。
フランスにとっては
不法滞在者が出てってくれるなら
どーぞどーぞ!って感じです。
さぁ次です。
今度はスペインの税関です。
ここはパスポートを見るなり
『ビザが切れてるね?』
『スペインに何しにくるの?』
『どこに泊まろうとしてるの?』
英語でいろいろ聞いてきます
(なんとなく理解できました)
僕は
「フレンド! ミート!
フレンド! ミート!」
友達に会うと言いたかった😂
スペイン人
『・・・・ダメですね』
にゃにー!
すぐにフランスに戻るから!と、
持ち物見て!
小さいカバン1つだから
長居できないから!と
必死に訴えるもスペイン人
「・・・・・・・No・・・・・・」
(こんなはずでわ!)
スペインの税関は
通れそうもないので
しれっとフランスに戻ろうと。
道を戻ってフランスの税関へ。
さっき普通に通してくれたフランスの税関。
入国はダメだと。。。。 笑
そりゃそうです!!
入国ですもんね!今度は!
ダメに決まってますよね!
ビザないんですから!
えっ?
じゃぁどうするの俺?
ここで生活する?
トイレとシャワーは
貸してほしいなー!
え?
でもいいの?
おれ
ここでお爺さんになるかもだよ?!
ここで寿命を全うするかもだよ?!
それって
フランスもスペインも困るよね!
ね!
とか思って
心の中で1人コントしました。
つづく